トリンバック リースリング キュヴェ・フレデリック・エミール
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まず見た目。かなり黄色っぽい良い色をしている。ドイツ産のリースリングで言えば、カビネット~シュペートレーゼぐらいの金色っぽさだから、アルザスのリースリングとしては黄色い部類とは感じる。香りは、最初にバナナのような香りがプーンとしたけれども、その後は爽やかな花畑のような香り、そう、辛口リースリングに期待するような爽やかな香りがググっと上がってくる。美味そうだ。
口をつけてみると、なかなか厚みのある口当たりで柔らかなアタックで、少しバターっぽくすらある。でも、その後ろから爽やかな酸味がジワーっと来て、そこにはがっしりとした鉱質風味が伴っていて立体感がある。グラスに注ぎなおすたび、完熟バナナのような香りとさわやかな香りがリチャージされて、ドイツ系の甘口リースリングのちょっと良い奴とアルザス系辛口リースリングのさわやかさがドッキングしたみたいで、頬がほころんでしまう。やっぱりいい品だなぁ、こいつ。アルザスの高級ラインはまだ未調査だけど、これより格上をいつか買わなければと思ってしまった。
※翌日は少しワインがくたびれてしまったのか、香りのスケールは弱くなってしまった。ただ、味と鉱質風味に伴う立体感はあいかわらず。うまいうまいリースリングだった。