ベストハイム クレマン・ダルザス ブリュット クール・ド・リュヌ NV
このワインは、クレマンダルザスに相当するスパークリングワインなのだけど、とにかく見た目が派手。なんですか、この一部イタリアスパークリングワインみたいな柄は。でも期待しちゃう。おいしい品でありますように。ちらっと見たところでは、このワインは瓶熟期間が少し短く、オーセロワ50%、ピノ・ブラン50%の品種であるとのこと。じゃあ、きっと柔らかい飲み心地なんじゃないでしょうか。
ちょっと冷蔵庫で冷やし過ぎたかもだけど、色は少し緑色がかったタイプでやや薄い。泡の上昇スピードがとてもゆっくりとしているのが特徴で、これがまた美しい(泡の量も十分)。爽やかな花畑系の香りが漂っている。
口をつけてみると、やわらかな口当たり&やわらかな酸でとても良い。ピノ・ブランやシルヴァネールなどを形容する時によく使う「水彩画のように曖昧な風味」。こう言ってはなんだけど、このワインはシャープではないし剛腕でもない。ソアーヴェ・クラシコのスパークリングワイン版、といった趣もある。でも、そういうスパークリングワインもあって良いと思うし、そういうワインとして受け取るぶんには、ぜんぜんよく出来ている。こういうワインは世の中に存在していて良いし、存在していて欲しいけれども、マーケットで選ばれにくいのはわかる気がする。とても良い品なんだけど。