北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0811】Michele Satta Cavaliere 2001

 
カヴァリエーレ ミケーレ・サッタ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります。
 
 このワインは、福岡に出張で行った折に入った立ち飲みワイン屋・兼ワインショップの『酒屋ナカムラ』さんを眺め回していた時に発見した、ミケーレ・サッタの2001年モノ。2001年のミケーレ・サッタを国内で手に入れるのは大変っぽいし、サンジョベーゼ主体のワインを10年寝かせる根性も無いので、思わず保護してしまった。ちなみにこのお店のワイン倉には、「ワイン好きなら反応しそうだけれど、ワインがそんなに好きじゃない人は素通りしそうなやつ」がゴロゴロしていて垂涎モノ。こういう店が近くにあればいいのに……。
 
 さて、グラスに注いでみると、びっくりするほどオレンジ色がかった、煉瓦っぽい色のやつが来た。透明度は高く粘性度も高い。みようによっては「逝って」いてもおかしくない色合い。でも匂いをかぐと、ものすごく神妙な、蝋燭のような匂いとキアンティ・クラシコにありそうなスミレっぽい匂いがドッカーン!と来る。深くて鋭いスミレの匂いの奥には、泥のような匂いや小豆のような匂いも。
 
 さて、口をつけてみると、メチャクチャコクがあって、集中力の高い甘みと苦みがこれに続いた。果実のキューっとしたやつが後から追いかけてきて、ビシッとしたタンニンと一緒に最初の余韻を形成している。お−、全然ダメになってないぞ、これは。味の各要素がクッキリしていて凝縮感がしっかり。それでいて味のまとまりはとても良くてガチャガチャしていない。そうこうしているうちに、強い土の匂いを伴った、怪物じみた果実味が漂ってきて凄いパワーがやってきて、それでいてノッペリとも大雑把にもならない。たいしたやつだ。
 
 ※翌日になると、果実味が落ちて苦みが強まって厳しくなった。酸味はほとんど増強していない。なんかギシギシしてきた感じがする。