北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2678】Domaine du Nozay ”La Plante Froide” Sancerre Blanc 2019

 
ドメーヌ デュ ノゼ サンセール ブラン ラ プラント フロワード 2022
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、サンセールに属するロワール産ワインであることだけがわかっている謎の品。サンセールってことはたぶんソーヴィニヨンブランでできているんでしょう。輸入会社はファインズさん。
 
見た目は麦わら色をもっと濃くしたような黄色で、緑色がかった感じはあまりない。新世界のソーヴィニヨンブランとは様子がだいぶ異なっている。香りはヒヤシンスを思わせるようなすーすーした花の香りがある。黄桃やピーチといった成分はナシ。
 
口に運んでみると、びっくりするほどミネラル感があり、ほんのり塩味すら漂っている。そういうシャブリ顔負けなところにほんのりとソーヴィニヨンブラン的な酸味が伴い、果物っていうより野菜として出てくるパパイヤみたいな、コクはあるけど甘さ控えめのしぶい風味が口のなかに広がる。やたらと口のなかで膨れ上がる・パパイヤや黄桃を押し付けてくる・酸味が我慢ならない といった出しゃばりはなく、上品なところにピントが合っていて同品種のワインのなかでも屈指の飲み心地の良さ・端正さがある。これは結構なお値段するんじゃないの?と思って検索してみると、案外そうでもない。てっきり6000円ぐらいするのかと思いきや、4000円ちょいで入手できる模様。いつもの「シャルドネでなくんば高値はつかず」ってやつだろうか。
 
※二日目も涼しげでなんとも旨いワインだった。ソーヴィニヨンブランにありがちなクセの強さは最小に、それでいてミネラル感・立体感は最高に。なによりこのワインは品が良い点がとてもいい。そこらのシャブリの一級あたりと比較試飲してみたら値打ちがわかるかもしれない。