北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2509】アルプスワイン株式会社 Musee du Vin Oasis 3 Sparkling (N.V.)

 
ミュゼドゥヴァン オアシス 3 スパークリング [NV]
 
このワインは、日本産のソーヴィニヨンブラン主体のスパークリングワイン。これだけだったら決して購入しなかっただろう。でも、このワインにはシャルドネ25%、ゲヴュルツトラミネール15%が混じっている。これは面白そうなブレンド比率なので、じゃあってことで挑戦。
 
まず見た目。ソーヴィニヨンブラン主体のワインにありがちな、ほとんど真っ白なほどの色合い。そこから泡がこもこもと立ち上る。香りはなんにも感じない。
 
口をつけてみると、ソーヴィニヨンブランだけでは説明困難な、フルーツポンチみたいなあまーい果実味がやって来る。これはゲヴュルツトラミネールのご利益では? しかし後味の段になるとパパイヤや白桃のような風味と鋭い酸味が口腔内を滑り落ちていく。その感覚もそんなに険しい感じがせず、通常のソーヴィニヨンブランよりも滑らか。ふくよかさも幾らか備わり、ソーヴィニヨンブランの南国みが極端ではない。だから黄桃やパパイヤのような風味は限定的で白桃がイメージされるし、ハーブ風味が暴れまわるでもない。
 
とすれば、このワインの品種構成は非常によくできていて、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネールの性質をうまく組み合わせて楽しいワインに仕上げている感じだ。