北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2753】Antonin Rodet Saint-Amour 2020

 
アントナン ロデ サンタ ムール 2021
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、以前に2021を飲んだことのある、クリュ・ボジョレーのサンタムールにカテゴライズされるワイン。クリュ・ボジョレーだからもちろん品種はガメイで、前回は小粒だけどよくまとまった品だったと評している。今回はヴィンテージちがいの2020、たぶんだけど2021よりも温暖な年だったんじゃないかと見当をつけての抜栓(あと、コロナ禍一年目の年だからその悪影響がどれぐらいあるのかが焦点)。
 
スクリューキャップを回し、まずはグラスへ。今回はあまり紫色っぽい印象は受けず、少しオレンジ色がかった、ピノ・ノワールとまぎらわしそうな色をしている。ただ、輝きのほどはピノ・ノワールには劣っているかもしれない。光にかざしてもそこまでキラキラはしないのだ。香りは、あっさりとした果実をジャムにつけたような、ジャムっぽいけどそんなにごつくない香りがやってくる。あと、グラスを動かした時にはキャンディみたいな、ガメイにありそうなキャッチーな甘い香りを伴っている。
 
口に運ぶと、するするとした口当たりでタンニンは攻撃的ではない(ないわけではなく、ワインの後味をよく支えている)。口のなかでまったりとする飲み心地で、甘酸っぱい酸味とコクとまったり感のバランスはなかなかのもの。前回もそうだけど、このワインは飲み吟醸だと思う、ものすごい香りで人を圧倒するようなところはないけれども、まったりした口当たりを軸に、えらくバランスのいい飲み物だと感じられる。2021との比較では、こちらのほうが地味であちらのほうがもっと開け広げに果実の旨さが前に出ていたと感じたけど、二杯目には果実味がもうちょい前に出てきて、米ぬかみたいな風味まで伴ってなかなか。派手なワインに振り回されたくない気分の日にはこれは十分すぎるワイン。有名メーカーのクリュ・ボジョレーに比較すると小粒で地味かもしれませんが、実のある、おいしいワインです。
 
※翌日も、基調はそれほど変わりませんでした。果実味もある、ボジョレー系らしい愛嬌もある、そして米ぬか。ゲストを迎える時にはちょっと小さすぎかもだけど、自宅で向き合うぶんには十分。