北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2831】Francois Mikulski Cremant de Bourgogne Brut 2019

 
フランソワ・ミクルスキ クレマン・ド・ブルゴーニュ 2019
 
このワインは、フランソワ・ミクルスキが作っているクレマン・ド・ブルゴーニュ。我が家でクレマンを飲む時には、だいたいクレマンばかり作っているメーカーのものを飲んでいて、それで満足しているけれども、こいつはコート・ドール(というよりムルソー周辺)で第一線をゆくミクルスキがやっている品。それだけに、通常のクレマン・ド・ブルゴーニュよりも優れた姿をみせてもらいたい。今日はハモの炙り焼き、鯵の南蛮漬け、簡単な肉料理などと一緒に。
 
まず見た目。けっこう薄い色合いで、泡の立ち上り具合は細かい。でも泡の上昇速度はかなり早いです。香りは、初手から白い花の香りがぷんぷん漂ってきて蜜っぽさもあります。ケーキっぽくもあるかもしれない。
 
口をつけると、まずチャーミングなフルーツが、柑橘の盛り合わせみたいなおいしいやつが來る。慣れてくると、これは夏みかんベースな爽やかな飲み心地。クレマンだけあって、苦みや重たさを重視するタイプではなく、すっきりと・軽くて・それでいて甘味や酸味が魅力的であることが身上のワインとみた。シャンパンとは方向性の違う飲み物だけど、スペインのカヴァやイタリアのスプマンテとも方向性が異なり、やはり「よくつくられたクレマン・ド・ブルゴーニュ」という印象を受ける。