北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1405】Umani Ronchi "Podere" Montepulciano d'Abruzzo 2013

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。ポデーレ”モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
 
 我が家で「原点のワイン」というと、ボルドーやブルゴーニュよりもイタリアの安い赤白ワインのほうが馴染み深い気がする。モンテプルチャーノ・ダブルッツォはその最たるもので、鶏飯、ハムチーズフライ、蜆汁、豚肉のみそ焼きといったどうでもいい夕食のお供に採用した。
 
 グラスに注ぐと、予想以上に黒っぽくて不透明。そこらの新世界赤ワインといい勝負をしているぐらいに暗い。で、少し青紫色がかっているあたりが、このジャンルらしい感じ。香りは、初手では線香~スミレっぽい、こう書くとキアンティ系と紛らわしそうだけど実際に嗅いでみるとぜんぜん違う、むしろガルナッチャ主体のワインに近いようなちょっと神妙な香りがしてくる。
 
 でも、口をつけると「ザ・葡萄酒」というみずみずしい果実味抜群の風味。甘みやふくらみよりも、酸味と柔らかなタンニンの勝った、とにかくフレッシュな赤葡萄酒だ!ごくごくわずか、生臭さがあるような気がするけれども気になるような水準ではない。もとより変化を楽しむワインではなく、シンプルだけど爽やかに旨くて、これはこれで良いのでは。さすがウマニ・ロンキ、安物の旨さがバッチリ。