北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1274】Bertani Valpolicella 2014 (250ml)

 
ベルターニ ヴァルポリチェッラ
 
 今日のワインは、野点行楽用の小さな瓶に入ったヴァルポリチェッラ。見た目は透明度の高い、少し青さを帯びた薄ワイン色。あまり暗くないピノ・ノワールぐらいの照度。
 
 香りは、イタリア臭い軟膏みたいなやつとフレッシュ感を帯びた果実味。でもキアンティ系よりは線香臭いかもしれず、モンテプルチャーノ・ダブルッツォと比べても線香臭さ度がワンランク上でトーンが若干高い。
 
 ひとくちめの味わいは鮮烈、すがすがしい果実味なんだけど、とても明るいベリー系で華がある。「葡萄っぽさ」よりも「摘み立て果実」がまばゆいばかり。口当たりにコーヒーっぽさが伴うのは良いヴァルポリチェッラらしい感じで、テデスキのスペリオーレ品に近い味を持っている。
 
 無印ヴァルポリチェッラはハズレがあるけれどもこいつはアタリ。まして、行楽のお供としては上出来。口当たりが軽くて、良い香りがして、簡単な料理とも良い相性。
 
 その後は少しスモーキーな雰囲気の後味がタンニンとコーヒーと一緒に口のなかに長く残り、意外なほど力強い。あまり期待していなかっただけに嬉しい誤算。