北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0431】Masseria Monaci Eloquenzia Copertino 2000

  
 http://www.vinidelsalento.it/vendita-vino-puglia/scheda.asp?ID=28
 http://www.vinopedia.com/store/Vinidelsalento.it/?wineid=13854226
  
 このワインはイタリア南部プーリア州のワイン。コペルティーノというのは地域を指すらしく、品種自体はネグロアマーロ種らしい。ところが、このいかにも安そうなワインのヴィンテージがやばい。なんと2000年産で、押入れの奥から発掘されたもの。一体何度夏を越えてきたのか見当もつかない。品質的に悲惨なことになっている可能性が高そう。
 
 グラスに注いでみると、少しとろみを帯びた、レンガ色の液体。透明感があって、グラスのへりがオレンジ色になっている。おそるおそる匂いをかいでみると、なんと結構いける。てらてらとした芳香族っぽい匂いが。トーンがとても高く、もっと高級なワインにありそうな生意気な雰囲気。
 
 口をつけてみると、さすがに酸味の勝ち気味な、ちょっとやせた感じの味わい。とはいえ、まだ甘みが少し残っているし、口のなかには意外とごつごつした、なんだか乱暴なタンニンが漂っている。これだけ歳をとってもこのタンニンってことは、元はどんな酒だったんだろう?そのくせ、おつまみとして用意したミモレットにおされ気味の展開。とはいえ、この価格帯この保存状態のワインにはありえない熟成感を楽しむことができた。一時間ほどすると、漬物っぽい匂いも混じってきた。ネグロアマーロって、平温で夏を1、2回ぐらい放置しておくぐらいでちょうどいいのかな?