北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2614】Finesse Red Vin du Gard 2021

 
このワインは、ワインキュレーション株式会社という輸入業者さんが輸入した、という以上のことがあまりわからない赤ワイン。黒めのラベルにはエッフェル塔らしき絵が描かれていて原産国はフランスとあり、安定剤としてアカシアが使われている等の情報も。でもググっても(有名輸入業者である)フィネスさんの影に隠れてこいつの正体はいっこうにわからない。このワインを肉料理に使うために開けて、抜栓することと相成った。
 
まず見た目。赤ワインとしてはあまり濃くない色合いで、いくらか赤茶けた感じのカラースペクトルだ。グラスを少し動かしただけで甘い香りがふんわりと周囲に漂う。香りは、甘い香りに杉系の入浴剤みたいな香りが加わって、なかなかのもの。香りの要素それぞれがでしゃばりすぎでもなく、なかなか雰囲気が良い。
 
口に運んでみると、墨汁みたいな雰囲気をある程度伴いつつ、意外にもミルキーな飲み口と適度な酸味でなかなかうまい。安ボルドー系の赤ワインがうまい時には、こういうのがいいよねって感じがある。やや酸味が買っているきらいはあるけれども、低価格帯の赤ワインとしては文句言ったら罰があたるレベルの瑕疵に過ぎない。よくまとめられたデイリーワインだと感じた。