北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0126】St.Magdalena Grieser Lagrein 2007

サンタ・マッダレーナグリエス・ラグレイン '07
 
 今日の夕食はジャガイモと鶏肉と玉葱を中心にしたスープ、オージービーフの肉+ブロッコリーを煮たつけあわせ。ゴテッとしたこのメニューに合いそうなワインは何だろうと思案した挙げ句、またもや消去法的にイタリア北東部(というより南チロル?)の赤ワインを選んだ。ただし、今回は白ワインで値段の割に美味かった所のボトルなので、もしかするともしかするかもしれない。
 
 グラスに注いでみると、かなり濃厚な、黒っぽさの目立つワインレッド。ただしどこか赤みの強いところがあって、紫というよりは「黒」と「赤」の中間のような感じ。サクランボっぽい酸っぱさ溢れる匂いが第一印象。
 
 呑んでみると、香りとは対照的な、どこか丸々とした幅の広い味わい。「ふくよかな」というわけではないけれども、マーガリンのようなコロコロした味わいが真ん中にのさばっている。そこに、チェリーな酸味と軽い渋みを伴っている。何度か口に入れているうちに、皮のような香りと風味に気付くようになって、いくらか男性的な雰囲気に。肉と喧嘩するかなと心配になったけど、むしろ相性が良くてびっくりした。肉の風味を増幅させ、それでいてワイン自体はフルーツっぽさを主張するような。しかも、ワイン単品で呑んだ時には一層コクが浮き出る。変わった感じだけど、これはこれで美味いと言っていいような。