北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

北極の葡萄園、三年目終了

 
 
 
 この記録をつけはじめて三年経った。この三年間に、ブルゴーニュの赤と白のことが大好きになり、テコ入れの仕方もだいぶ変わったような気がする。昔、重視していたスペインやドイツにはリソースを殆ど回さなくなって、そのぶんフランスにウエイトが移った。自分のワインの好みが変わったのか、自分のワインの好みに合わせて地域の重視度が変わったのかは、よくわからない。
 
 【三年間で、自分の地域重視度がどう変わったのか】
 
 ボルドー:今も昔も放置気味。凄いワインに出くわすので重視したいのはやまやまだけど、ジャンルが底深すぎる&全体的に高価&手持ちで熟成させる根性と場所が無い。ブルゴーニュとの二股はとても無理。
 
 ・ブルゴーニュ:現在一番重視している地域。赤も白も、たくさん感動した。5000円以上の購入枠の大半は、この地域に費やすようになってしまった。ときに、値段の割にいただけないワインを引くけれども、それでも懲りずにトライしたくなってしまう。“悪魔の賽子”。
 
 シャンパーニュ:手堅く美味しいのは分かっているけど、一本3000円〜なのであまり積極的になれず特に高額なやつは全然未開拓。。ただ、お客さんと呑むには最適なので、定期的にこなしてはいる。一時期に比べると2000円台の格安シャンパーニュが増えてきたので、安いやつはもう少し呑むかも。
 
 ・その他フランス
 1000〜2000円ぐらいの価格帯に、掘り出し物がたくさんあると思うようになった。アルザス、フランス南部、ロワールetc…。高価格帯にも良さそうなものがありそうだけど、予算をブルゴーニュに吸われてどうにもならない。
 
 トスカーナ:キアンティ系は、三年経っても嫌いにならず、むしろ好きになった。値段も無茶なものが少なめなので怯まずどんどん呑んでみよう。ボルゲリ-スーパータスカン系はあまり選ばなくなった。ブルネッロは高すぎるので今後もスルー。
 
 ピエモンテ:あまり高くないバルバレスコと、バルベーラ・ドルチェット・(d')アスティ系はそれなりに呑むようになった。高級路線のバローロバルバレスコは、まだ照準が絞れていないので買ってない。下位銘柄で信頼できるメーカーのものは、ぽちぽち倉庫の肥やしにしていきたいところ。
 
 ・イタリア北東部:一番好きな白ワインの産地を挙げろと言われたら、たぶんこの地域の、特にフリウリ周辺。高額ブルゴーニュみたいな豪華な香りのワインは少ないけど、(価格に比べて)透明感とミネラルでは勝り、おもしろいフレーバーの品が多い。ソアーヴェクラシコは、最近はご無沙汰。
 
 ・イタリア南部:酸味のパワフルな白ワイン三強(グレコ、フィアーノ、ファランギーナ)は今も昔も大きな愉しみ。ブルゴーニュほど立派じゃないけど、品種が品種だけに、同価格のブルゴーニュや新世界白では代替できないっぽい。安くておいしい赤ワイン各種も頼りにしている。
 
 ・その他イタリア:新世界の低価格ワインに比べて、締まりの無い赤ワインや、酸の乏しいペラペラの白の多いジャンルながら、そういうのに当たっても「イタリアだなー」と思うせいか抵抗が無い(ことが多い)。家の食事にもよく馴染む。プロセッコやランブルスコは三年経っても飽きる気配が無く、今でも楽しい。
 
 ・スペイン:とんとご無沙汰。とても手が回らない&なんにも知らない。せめてカヴァだけでも攻めておくと良いような気がするけど…。
 
 ・ドイツ:常備のシュタインベルガー以外は殆ど買っていない。値段の割にアタリを引きやすいことは分かっているのに…。
 
 ・チリ:今も昔もお世話になりまくり。一本調子なワインが多いけれども、それを上回る凄いコストパフォーマンス。ありがたい。
 
 カリフォルニア:チリと違って2000円以上じゃないとアタリに出くわしにくいような気がするけど、2000円以上出すと、やたら端正なワインに出くわすので無視できなくなってきた。たぶん、少しずつ重視していくことになりそう。
 
 ・その他南アフリカの低価格帯ワインが最近のお気に入り。値段の割においしいと感じるものに多々出くわすので、積極開拓してみたい。
 
 要約すると「あっちにもこっちにも美味そうなワインが見つかって困る」。ブルゴーニュやカリフォルニアを美味いと思うようになったからといって、ドイツやシチリアのワインが嫌いになったわけでもなく、ただ呑みたいワインが増えただけという感じ。つくづく、ワインの海は広いなぁ。
 
 【今後の方針】
 
 義務となっている休肝日は守りながら、呑んで、呑んで、呑む。
 新世界のカベルネとメルローをもう少し呑んで、ボルドーの赤を学ぶ前哨戦にしたいかも。イタリアは今まで以上にトスカーナと北東部中心に。フランスは今まで通りで手一杯。