北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1701】Cono Sur Organic Sauvignon Blanc 2016

コノスル ソーヴィニオンブラン ヴァラエタル
 
 コノ・スルのオーガニックは味が濃い感じがして得意ではないけれども、ソーヴィニオン・ブランという、割と尖って苦手な品種なら逆に良いんじゃないかと思って選んでみた。
 
 まず見た目。爽やかな白ワイン色で、ソーヴィニオン・ブランというより、安いブルゴーニュ白ワインやソアーヴェを思わせるような感じ。香りは品種のテンプレどおり、黄桃のような匂いとヨモギ団子のような甘くて薬草っぽい匂い、そこから畳のような匂いに変わってくる。
 
 口に入れると、畳の風味が口いっぱいに広がる。そこからピーマンが飛び出してきて、とても野菜野菜している。もっと甘くてトロピカルな「オーガニック」かと思いきや、初手では別の「オーガニック」が出てきてびっくりさせられた。それでも旧世界のソーヴィニオン・ブランに比べると肉厚で圧が強い。妙な表現だけど「重厚な、どっしりとしたソーヴィニオン・ブラン」だ。こんなのもあるのか。
 
 ※翌日になると、あの野菜っぽさが弱くなって旧世界のソーヴィニオン・ブランにぐっと近づいた。こっちのほうが食事には合わせやすそう。ただ、このワインの唯一無二の個性は退いた。良し悪し。