北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1832】Asconi Estate Vineyards Asconi Reserve Cabernet Sauvignon 2009

 
2009 リザーヴ カベルネ ソーヴィニヨン 750mlアスコーニ アスコニ モルドバ
 
 このワインは、ヴェリタスが仕入れているモルドバワインのひとつ。ここの格安メルローは飲んだことがあり、お値段に見合った内容だったけれども、じゃあカベルネソーヴィニオンはどうなのか。で、幾つか見てみると2009年の「リザーヴ」が1300円台、2012年の「グランド リザーヴ」が1200円台となっている。せっかくなので、両者を買って順番に飲み比べてみることとした。まず、こちらが先手。
 
 グラスに注いでみると赤茶色で真っ黒に濁った液体。かなり透明度が低い。香りは、ほんわりとカベルネ風の少し木の匂いの混じった甘い香りがにおってくる。少しチョコっぽいかもしれないけれども、あまりはっきりとした香りではない。
 
 口に含んでみると、これが意外にコーヒーっぽい風味がある。コクがあるけれども、コーヒーに寄っていて、自分の知っているワインだとイタリア南部のネグロ・アマーロみたいな雰囲気。土というか野良というか、とにかくなんとなく田舎めいたフレーバーがあって、同じ土でもブルゴーニュの名門がつくる赤ワインにあるような偉そうな土っぽさではなく、もっとほんわりとした(いや、野良っぽい)土っぽさが漂う。ボルドー安ワイン系に比べると果実味がしっかりしていてタンニンもふっさふさしていてコーヒーのような風味がそこにも宿っている。とにかく、後味にもコーヒー、いやコーヒー牛乳か? 嫌いな人は嫌いかもだけど、これはこれで特徴があって悪くないのでは。
 
 ※翌日になると、果実味がしっかりと現れるようになってきて、コーヒーっぽいキツさがちょうどよい具合になってきた。それでも割と大柄なワインで、トータルとしては二日目のほうがバランス良いと思う。少しユニークな点も含めて、これは買ってみてもいい品だと思う。典型的なカベルネソーヴィニヨンではないとしても、面白いワインだった。