ヤルデン カベルネソーヴィニヨン 2014
このワインは、いつもおいしいイスラエルはゴランハイツワイナリーの赤。カベルネソーヴィニヨン単品の品にあたるのはこれが初めて。新興ワイナリーらしい、生き生きとしたワインだといいなーと思いつつの抜栓。
まず香り。バニラエッセンスをぶっかけた梅干しみたいなやつがツーンと来る。それと杉、木炭。おお、なんてまっすぐにカベルネソーヴィニヨンしているのだろう!色も期待通り、向こう側が見通せないほど真っ黒ブラック不透明。すごい濃さ。これぞ、新世界の(イスラエルそのものは旧世界だけど)カベルネソーヴィニヨン!アルコール度数も、堂々の14.5%。
口をつけてみると、杉っぽいフレーバーと木炭が駆け抜けていく。ボルドーの安いカベルネ主体系に比べると果実味がどっしりとしていて、バターのようなニュアンスが濃厚。かと思えば、うな重のような匂いや森の下草のような匂いも交じってきてなかなかに面白い、単純な力押しのカベルネではないぞ、お米のようなフレーバーもあって興味をそそられることも。享楽的であり、また興味もそそって良いワイン。
※翌日は森の下草風味がちょっと優勢、落ち着いた雰囲気ではあってもボルドーに比べれば情熱的。やっぱり美味い。価格に見合った一品かと思った。