北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2221】Planeta La Segreta Rosso 2018

 
プラネタ ラ・セグレタ ロッソ 2018
 
このワインは、シチリアの大手メーカー、プラネタが手掛けているお値段の安い赤ワイン。プラネタというと、彗星の描かれた「コメータ」という高価な白ワインが印象的だったけど、最近はあれをあまり見かけなくなった。かわりに、シラーだのカベルネフランだの、赤ワインの品種を見かけることが多い。ところがプラネタは白ワインしか飲んだことがなく、赤ワインはこれがデビュー。さてどんなワインなんだろう。
 
まず見た目。これは青紫がかるでもオレンジ-レンガ色がかるでもなく、普通の赤ワイン色をしている。香りは、これ普通のボルドーブレンドじゃない感じがする。水飴みたいなあまーい香りと杉系入浴剤の香りが混じっていて、妙だ。いや、これはシチリアのIGTワインだから何をどうしたっておかしいわけではないのだけど。
 
口に含むと、プラムがかった果実味が大爆発する。すごい、プラム濃縮だ。のどの奥にかけて、酸っぱい感じが張り付くよう。これ絶対なんかおかしい。そう思って販売サイトをみてみると、なんと、メインのぶどう品種はシチリア土着のネロダヴォラで、そこにメルローやらシラーやらをブレンドしているとのこと。しかもこれ、なんでもアリのIGTワインでなくシチリアDOCという、多少は歴史と関係のある造りなのだとか。今日は、カベルネとかメルローの多い落ち着いたワインが欲しかったので、この、すんごく酸っぱいヤンチャ&新鮮なワインにはびっくりしてしまったけど、いやいや、悪いものじゃあない。森の下草のような、それか畳のような香りがこのワインには混入していて、強いプラム風味と相まって和風だったりする。