北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2568】Domaine Auzias Montagne Noire Cite de Carcassonne 2021

 
ドメーヌ・オージアス・モンターニュ・ノワール 2021
 
このワインは、まったく素性のわからない、でもボルドー型のボトルに入っている赤ワイン。「Cite de Carcassonne」で一発でわかる人もいるのかもだけど、私、これがわかりません。わからないならわからないなりに、どんなワインか想像しながら飲む楽しみもある。さあ、やってみよう。
  
とりあえずボルドーグラスへ。少し青紫色がかった、とても濃い色合いのワインだ。黒っぽくて光の透過性はとても低い。香りはプラム・梅系線香もさることながら、杉系入浴剤のにおいがする。ということはカベルネ・ソーヴィニョン系のブレンドだろうか。
 
口に運んでみよう。ひとくちめは意外に攻撃的ではなく、収縮力のあるタンニンもそれほどけばけばしておらず、苦みもゆったり、果実味も怒鳴るようなタイプでない。あと舌ざわりが価格帯にしてはなめらかで、カフェオレのような柔らかくてコクのある下味が感じられる。概して、安ボルドーの佳作というイメージが沸く。さてどうでしょう? ウェブサイトで調べてみると半分アタリ、半分ハズレ。メルロー40%シラー30%カベルネフラン20%グルナッシュ10%とのこと。えー? メルローっていうほどピーマンっぽくない。でも「ややサンテミリオン風のワイン」とみるならそんなものか。
 
まだまだワインわかりませんねー。ただ、このワインはよくある安南仏ワインのイメージ比べて飲み心地に落ち着きがあって穏やかさ・なめらかさを伴っていて、興味深い品だった。南仏の安ワインはしばしば果実味を強引に・節操なく押し付けてくることがあるけれども、このワインはそういう感じじゃない。あるていどの節制を伴っているのは好ましく思われました。