北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2244】Fantini Montepulciano d'Abruzzo 2018

 
【ファンティーニ】モンテプルチアーノ・ダブルッツォ[2019]
 
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、イタリア大手ファルネーゼが手掛けている(ファンティーニという名称がついている)、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ。このメーカー、この品種でハズレを引くなんてことは考えられないわけで、鉄板のセレクト。絶対においしいでしょう。
 
まず、色。黒々として予想以上に不透明、こんなに色素の強いワインだったっけ。色合いはやや青みがかっていて、若い印象を受ける。香りは、キアンティやサンジョベーゼ系の赤ワインに比べると澄んだ感じのするスミレ系、いや、これは素直にぶどう酒って感じか。さわやかな香りで、駄目なモンテプルチアーノ・ダブルッツォにたまにある変なくさみみたいなものは感じられない。
 
口をつけると、まさにその爽やかな香りを百倍ぐらい鮮烈にした、すっごく瑞々しい果実味がするするーっと入ってきた。タンニンはしつこくなく、後味がすんごくすがすがしい。鼻から頭に向かって気持ちの良い爽やかさが突き抜けていく。やー、うまいよこれ。難しいところがちっともなくて、リラックスして飲める感じで、すがすがしさがある。小難しい顔をしてブルゴーニュ赤やバローロバルバレスコ系のワインを飲んでいるのがバカバカしいと感じるほど、単純ながらに美味い。楽しく山分けしました。