北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2556】Chiusa Grande "Terre Casali" Montepulciano d'Abruzzo 2021

 
キューザ グランデ テッレ カサーリ モンテプルチアーノ ダブルッツォ 2021
 
このワインはモンテプルチアーノ・ダブルッツォ、つまりイタリア安ワイン界では頼りになる、それでいてイタリア! な感じの気楽な赤ワイン。しばらくぶりにこれに出会う機会があったのでやってみることにした。
 
まず色。とってもパープルかつ不透明な液体で、不透明なのにグラス辺縁に蛍光色的明るさを伴う。いや? そんなばかな? グラスに注いで暫くするとそんなに気にならなくなったので気のせいかもしれない。香りは、ちょっとスースーしたすっぱそうな新鮮果実風味がぶわーっと来るのだけど、ここに豆の缶詰みたいな独特の風味を伴う、その感覚がまたモンテプルチアーノ・ダブルッツォらしいとも感じる。
 
口に運ぶと、酸味たっぷり、フレッシュきわまりない果実味がどっと押し寄せてくる。タンニンは軽く、まあ苦みもあるっちゃあるけれどもそんなの関係ない、赤ワインにしてはスイスイとした飲み心地、コクで引っ張る感じじゃなくあっさりくっきりといった。牛肉炒めをメインにしたおうちごはんとの相性も良かった。
 
※翌日。焼き鳥やすき焼きと一緒に。ちょっとストレートすぎるかもだけど、気持ち良く飲めて気持ち良く食べられる。そして身体に負荷がかかる感じが本当にまったくないのだ。身体にやさしいワインなんじゃないかと思った。やたら心拍数があがるワイン、重たく感じられるワインにはないものがこいつにはある。