北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2243】Terra d'Aligi Rosso (N.V.)

 
テッラ ダリージ ロッソ NV
 
このワインもフェリシティーの赤ワインセットに入っていたはず。スクリューキャップで飲みやすそうだけど、ヴィンテージが不明。どうやらモンテプルチアーノ・ダブルッツォ系らしいということまではわかった。で、どうだろう。
 
まず見た目。赤茶色をしていて、そこそこ黒々している。若いワインでこういう色をしているのは、やっぱりサンジョベーゼ系じゃなかろうかと見当をつけたくなる。で、香り。なんと、甘いカフェオレみたいな香りがぷんぷんする。品種特異的な香り、たとえばピーマンとか杉ヒノキ煙突系とかヴァイオレット系とかはちっとも確認できず。なんだろうこれは。
 
口をつけてみると、香りよりもずっと酸っぱい!でもってここでは酸味の強いコーヒーみたいな風味が伴っている。甘さは控えめ、ジャムっぽさはあるけれども結構硬派な飲み口だ。今、フェリシティーでは売り切れているので別のサイトで確認したところ、このワインはアブルッツォ州でつくられていて、だからモンテプルチアーノ・ダブルッツォっぽくはあるのだけど、そうだと書いてない。いろいろ調べてまわったところ、モンテプルチアーノ・ダブルッツォにサンジョベーゼをまぜて作られているんだとか。なるほど。しかし、これだとファルネーゼのモンテプルチアーノ・ダブルッツォなどと比較すると「らしさ」がない。まあまずいワインでもないんだけど、品種・地域特異的な味ではなく、もちろん風味が絶佳というほどでもなく、えらく平凡なやつだった。
 
※二日目はより一層「らしさ」のわからないワインに。あとほんの少し、土臭さというより汗臭さ、やっすいイタリアワインに時々ある(悪い意味で)田舎っぽい風味が混じっていると感じる。これだと、たとえばファルネーゼが作っているモンテプルチアーノ・ダブルッツォなどとは到底同列に置けない。数百円高くても、ファルネーゼの品を買うべきと思う。