北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2362】Moncaro Marche Bianco 2021

 
モンカロ マルケ ビアンコ 2021
 
このワインは、料理用白ワインを兼ねるかたちで購入してきた、イタリアはマルケ州でつくられている(たぶん)テーブルワイン。今日のぶんをよりわけて、飲んでみることにした。
 
まず見た目はとにかく薄く、白っぽい。ソアーヴェとかシルヴァネール並みの、カジュアル系白ワインの色合いだ。香りは、ほんのりと甘い花の蜜の香りがして、かといって花の植物っぽいエキス臭みたいなのはほとんど感じられない。
 
口をつけてみると、気持ちの良い酸味が主体のワインで、軽いつくりなのだけど、少しコクがあるような気がする。この色と香り、それから飲み口は……トレッビアーノじゃないだろうか。そう思って販売サイトをチェックしてみると、トレッビアーノ70%、パッセリーナ30%とある。飲み始めてしばらくすると、プリンスメロンのような芳香、ヒヤシンスのような植物系の華やかな香りまで漂うようになり、え? マジで? と驚いた。このプリンスメロン風味が少々のコクと繋がっているわけか。この品種・この価格帯の白ワインとしては上々の展開。もちろん濃いシャルドネをお望みの人には全く向いていないけれども、薄口で、簡単な食事にあわせるようなイタリア白ワインをお望みならこれは全然アリだと思う。和風の魚料理や地中海風のシーフードの子分にしてしまうにも向いているかもしれない。テーブルワインに回すにはもったいない品と感じて、急遽、料理用は別のものを登場させることに決定しました。
 
※翌日も、涼しい飲み心地にほのかにメロンとコクの漂う飲み心地の良い品で良かった。モンカロというメーカー、ちょっと目を向けてみよう。