北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2471】Humbert Frere Gevrey Chambertin Premier Cru Poissenot 2000

 
アンベール フレール ジュヴレ ポワスノ 2015
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
さて次に対峙するのは、アンベール・フレールというところのジュヴレ・シャンベルタン一級。ここは、あのクロード・デュガやデュガ・ピイの一族筋なのだとのこと。じゃあごついワインを出してくるんだろうかと思ってみてみると、色はモンテリよりもはっきりと薄い。また、ちょっと濁りが残っているかもしれない。香りをチェックすると黒胡椒がもうもうと。すごい尖りようだ。
 
口に含んでみると、テナーのきいた、いや、それとも干し柿系成分とでもいえばいいのか? とにかく、モンテリと比較するとずっとジュヴレ・シャンベルタンっぽい風味があるけど、このワインは香りに比べて味はきつくなく、親しみやすさがある。土っぽいモンテリにはない風味が濃厚でアペラシオンの違いは明白。かといってモンテリがダメってわけでもなく、比較しながら飲むと夢の共演、モンテリの土っぽい力強さもそれはそれで似つかわしい。ああ、こういう比較の楽しさを教えてくれたのがブルゴーニュワインだったのだった。しかしここまで黒胡椒のエッジがきいたジュヴレ・シャンベルタンを自前で用意できるかって言ったらノーだ。いやいや、今日は良いものをいただきました。