北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2644】Domaine Perrot-Minot Gevrey-Chambertin 2009

 
https://www.wine-searcher.com/find/dom+perrot+minot+vieilles+vigne+gevrey+chambertin+cote+de+nuit+burgundy+france/2009/japan
 

続いて、今をときめくドメーヌ・ペロ・ミノのジュヴレ・シャンベルタンです。ひとつ前のシャサーニュモンラッシェのモルジョと比較すると明らかに色が濃い。香りは、こちらも熟成した香料がムンムンとしていて申し分ありません。
 
口に運ぶと、穏やかな飲み心地で、こちらも栄養たっぷり。タンニンもこなれていて、酸味も中庸、舌触りも良いのだけど、つかみどころがない。欠点らしい欠点は、ないけれども個性を掴むのがとても難しく、円満だなあ、というイメージに帰着する。
 
しかし飲み進めるとジュヴレ・シャンベルタンらしさが前に出てきて、このワインログでテナーのようなとか、干し柿のようなと言っている独特の甘味が加わってきた。あと現代ブルゴーニュ赤にありがちな、薔薇香水のニュアンスも。こうしたおもてなしの様子を見ていると、なるほど声望が高まるのには理由があるとわかる。ただ、色々上手過ぎてかえって理解が難しいワインだとも感じた。違い価格帯のクロード・デュガのほうが、やりすぎかもしれないけれどもわかりやすいかもしれない。でもおもてなしワインを望むなら、これはアリだと思います。