北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2470】Comtes Lafon Monthelie 1er Cru Les Duresses 2005

コント・ラフォン モンテリ一級 レ・デュレス 2015
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
ここに登場するは、コント・ラフォンのつくるモンテリ一級、レ・デュレス。この作り手のこのワインは、過去にすごく旨かったこともある反面、自分の家では本領を発揮させきれていない、と感じることもあったものだ。直近では2020年に2012ヴィンテージと対峙していて、そりゃもう土っぽさとごぼうっぽさのしっかりした赤ワインながら、以前に美味い!っとなった時ほどの力は発揮できなかった。今回はそれより古い2005年。2005年は結構堅牢なヴィンテージだったと記憶しているがさて。
 
見た目は例によってそんなに薄くないピノ・ノワールで、香りは初手から最高に苺大福がやって来る。うわー美味そうだ。そこに森の切り株めいたオーガニックな香りを従えている。口に運ぶとほどよい酸味、古タイヤとチューインガム、酸味はあるけどまろやか。古タイヤは前回もしっかり感じたし、チューインガムは同じくコント・ラフォンのヴォルネ・サントノに似ているところがある。いやしかしうまいなー。2012に比較すれば打ち解けていて愛想がよい。とはいえ味にはごつい芯があり、まだまだ元気さ加減がある。そして飲み干した後、ちょっと水を飲む際に歯の間からこぼれ落ちるワインの残りが、くそ旨いのだ。どれだけ濃いんだよこのワイン。そして終わりのほうになると土や泥のような息吹がぶわーっとこみあげてきてモンテリの看板を自己主張しているかのよう。昔は気軽に買えたこのワインもすっかり高くなってしまいましたが、見直した。そこらのモンテリよりもずっと優れている。