北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2543】Chateau Saudinant Medoc 2021

 
シャトーソーディナン
 
しばらく体調に自信がなかったのでワインはお休みしていました。カムバックのワインは、安いボルドーワイン。安いにもかかわらず、こいつはメドックと地域の名称が入っている。が、あまり期待はしないでおく。
 
グラスに掲げてみると、透明度はありつつも、赤茶色の濃い液体だ。ガーネット色、といったところ。香りは、これは青梅的だぞ? 梅系線香、という言葉をこのワインログではよく使うけど、そのなかではこの梅、とても青々としている。煙突と杉の木もしっかり香っている。若カベルネの予感がするぞ!
 
口に含むと、甘み控えめ、タンニンも控えめ、苦みがしっかりしていて香りも手伝い鉛筆をなめた時のような風味だ。さもなくば炭の風味か。口当たりはとてもなめらかでミルキーなところは安ボルドーに期待したいところで、見事にクリアしている。この場合、甘みが控えめなのは(甘みを期待する向きには不興かもだけど)美徳だと思う。だれるところがなく、しゃんとした佇まい、緊張感さえある。
 
こういうワインこそ食べ物と一緒にあって映えるもの。サラダ、焼きそば、豚肉料理といった今夜のいい加減な夕食に合わせていただくと、ちょうど良い塩梅で安ボルドーいいよねという気持ちがいや増す。無理せずたくさん残してお休みとしました。
 
※翌日は鉛筆っぽさが少し退いて少し血っぽい雰囲気が前に出てきた。でもそれはそれで良し。まだ余っているので残りはホットワインにする予定。