北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2595】Domaine Gachot Monot Saint-Aubin 2021

 
ドメーヌ・ガショ・モノ サン・トーバン ブラン [2021]
 
まず見た目。これはうっすらとした緑色を帯びていて、かなり色は薄い。飲み比べ対象の平格ブルゴーニュ白と比較しても、こちらのほうが薄い。そして緑色が明白。香りは、こちらも青々しさの目立つさわやか系で、比較的似ている。でもこちらはローソクの香りが初手から伴っている。
 
口をつけてみると、違いはかなり明白。こちらは酸がしっかりしていてその余韻が長い。かなり長いぞ! あちらはふっくらとしたボディだったけれども、こちらはそれよりスリムで、代わりに石っぽさ、シャブリ寄りの風味がかなりある。化粧品みたいな香りもこちらには伴っている。うん、いいんじゃないでしょうか。
 
※翌日。フランソワ・カリヨンのサン・トーバン一級との比較。ヴィンテージのおかげか、酸味はこちらのほうがしっかりしているけれども、こちらのほうががさがさとしている。あちらのほうが滑らかで丁寧なのはフランソワ・カリヨン節って感じだ。こちらは風味では勝っているぐらいだけど、飲み比べてみると、こちらには「びり」っとしたニュアンスがある。ということは僅かに痛んでいたりしたのだろうか? 一般的には飲める部類だし、平格ブルゴーニュ白と比較すれば圧倒的にこちらのほうが品質が上なのだけど、同じサン・トーバンの一級を相手取ると、さすがに格の違いがあるかもだ。あと、終盤に少し木材のような香りをおぼえた。