北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1209】Gagnard-Delagrange Volnay-Champans 2011

 
[2005]ヴォルネー1級シャンパン(ガニャール・ドラグランジュ)
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 今日は久しぶりにヴォルネの一級を。2011年産をあけてしまうのは、たぶん早飲み過ぎるっぽいけれども、諸般の都合により、本日あけてしまうことにあいなった次第。
 
 まず見た目は意外と暗めの赤ブルゴーニュ色。先日、鑑別大会やった時にあけたメオ・カミュゼのニュイサンジョルジュに比べるとはっきりと明るく赤みが強い。あんなに暗い色じゃない。で、香りはもう一発目からキていて、チョコレートとベリーが溶け合って、そこにローソク風味がばっちり混じっていて素晴らしい。お菓子で言えば「アポロ」のあのイチゴチョコレートみたいなのに、新鮮な果実ソースをぶっかけたような。
 
 口をつけてみると、軽くて柔らかくて暖かい口当たり、目の覚めるようなベリーの甘酸っぱさ。いやー、初手から美味くて最高ですね。タンニンはなめらかで、ひっかかりどころは皆無、とにかく滑らかにスイスイと入ってくる。加点法でいくとそんなに高い点数まで伸びないかもだけど、減点法で減点すべき面倒なところが全然無い。ひたすら滑らか、ひたすら快感、素晴らしい滑り出し。ただ、そこからがやっぱりあまり伸びない。大変気持ちよいワインには違いないけれども、そこから先の一押し、凄さ、があまり感じられず。
 
 ※翌日は酸っぱくなってしまった!がっかりして呑み進めると、つやつやになって復活。いやいや、捨てたものじゃないじゃないですか。初日にみんなで呑んでしまえば良かったけれども、余りものもなかなかのものだった。