北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1519】Alba Bella Falanghina Brut (N.V.)

 
アルバ ベッラ ブリュット ファランギーナ
 
 今日の夕食は、魚と蟹をメインにしたパスタ、チーズそのほかの前菜がいろいろ。こういう料理には、南イタリア産のワインがよく合うと思い、ちょっと変わったスパークリングワインを。これは南イタリア土着品種、ファランギーナを使ったスパークリングワイン。
 
 まず色。意外と黄金色をしていて「らしい」姿をしている。普通のファランギーナよりも濃いかもしれないぐらいで、細かな泡がぷくぷくと立ち上っている。香りは、まさにファランギーナ、スイカズラのような花の香りと石灰岩やラムネを思わせる清々しい香りが漂ってきてブレていない。
 
 口に入れると、期待通りのゴワッとした酸味とすがすがしい味わい、それから八朔のようなシトラス。それでいて、蜜のような甘みもあり、南イタリア産の土着品種らしい、ボリュームの大きさを伴っている。泡でぷちぷちとはしているけれども、品種の持ち味が存分に生きている感じがして嬉しい。
 

【1518】E.Guigal Gigondas 2010 (ハーフボトル)

 ギガル ジゴンダス ハーフ
 
 
 まず見た目。結構黒々とした、真っ黒で真っ赤なワインレッド。それでいて一応の透明度は保たれている。香りは、初手ではおはぎのような甘くて意外と和風な香りが。育ちの良いカベルネフラン?のような香りが少しする程度(注:もちろんカベルネフランなんて使ってないはず)。
 
 口に含んでみると、ジャムっぽい甘味がジュワっと凝縮した、いかにもローヌの赤ワインらしい雰囲気。甘みが強く、渋みや苦みも強く、凄いパワーだ。ほんのり森の下草を伴うところもある。ハーフボトルとはいえ、若いワインらしいキツさがあり、もっと長く置いてから呑むべきだったっぽい。それと、個人的にはサンタ・デュックのジゴンダスのほうが好みのような気がする。ただし価格を考えるなら、こなれていそうなヴィンテージならこちらを買うのも良いような気はした。
 

【1517】Poilvert -Jacques Champagne Brut (N.V.)

 
ポワルヴェール ジャック シャンパーニュ ブリュット
 
 まず見た目。可もなく不可もない、ほんのり黄金色っぽいシャンパーニュ。で、細かな泡がゆっくりと液面に立ち上っている。香りは、初手ではカヴァを連想させるキーンとしたやつが来て、そこからは匂わない。冷やし過ぎたのか、このボトルに問題があるのか。
 
 口をつけると、蜜の詰まったリンゴみたいな風味がぶわーっと広がった。少し焼きリンゴ風味かもしれない。適度な苦みを帯びていて、ときどきグレープフルーツみたいな連想も混じる。バランスに優れた味わいだけど、香りが弱いのがさびしいところ。
 
 ただ、シトラスが割と面白いというか、ときどきユズやスダチがこみあげてくるのはとても良い。偏りはあるけれども、面白いスパークリングワイン、いや、シャンパーニュだった。

【1516】Cono Sur "Bicicleta" Cabernet Sauvignon 2015

 
コノスル ビジクレタ カベルネソーヴィニオン
 
 なんとなくワインを呑みたい、けれども難しいやつは避けたいって気分。なので、安くて安定なコノ・スルのベーシック品をあけてみた。カベルネ・ソーヴィニオンなら日持ちもいいでしょう。
 
 まず見た目。かなり濃い赤ワイン色で、カシスリキュールのよう。ただ、透明感はある程度保たれていて、清潔な感じがする。香りは、濃厚な葡萄風味と墨汁、それとおはぎのようなソフトな甘い香りがする。価格を考えるとなかなか立派なもの。
 
 口をつけると、甘くてソフト、それでいて一定の酸味を感じさせる落ち着いた味わい。少しインキーなのも良い。ボルドーのカベルネ主体の安ワインに比べると、開放的で果実味がくっきりしていて甘味が強い。新鮮な感じもある。そのかわり、ボルドーの安ワインにありがちな、曖昧な表情は無い。でも、テキトーに呑むぶんには悪くないんじゃないでしょうか。普通においしいです。
 
 ※二日目。初日よりも軽くなった。ただ、全体の調子はさほど変わらないと思う。
 

【1515】Vina Belje Grasevina 2015

 
vinica.me
 
 このワインは、4か月前に呑んでみて結構おいしかったクロアチア産の白ワイン。ソーヴィニオンブランのキツいところを取り払ったようなワインだったと記憶している。なので、もう一本買ってみた。
 
 まず見た目、やはり薄い色調で少し緑色がかっていると感じる。香りは、やはりトロピカルな感じで「臭くないソーヴィニオン・ブラン」のような雰囲気。
 
 口をつけると、適度な酸味と、黄桃のような風味。でもって、意外とヨモギ~ハーブ系の苦みがじんと来る。適度な膨らみを持っていて、ときおりスイカズラのような香りがよぎるような気も。あと、風味に煩いところが無い。1000円切っているデイリーワインとしては、味とバランスの両面でいけているワインだと思う。
 
 ※翌日も、それほど大きくは変わらず。味もバランスも良く、デイリーワインとして秀逸。見つけたらまた買おう。
 

【1514】Asuda Extra-Special Barbera d'Asti 2013

 
Extra Special Barbera 2013 | Extra Special | George at ASDA
www.the-seiyu.com
 
 このワインは、日本では西友系列が仕入れているお買い得系ワイン、アズダシリーズのひとつ。800円ちょっとの価格ながら、ちゃんとDOCGのリボンがついている。果たして、おいしいバルベーラなんでしょうか。
 
 まず見た目。不透明で濃く、少し青みがかっている。先日のフォンタナフレッダのバルベーラともそんなに違わない。香りをチェックすると、梅っぽい酸っぱい香りとお線香系の香りにくわえて、樽由来とおぼしきバニラっぽい香りを伴っていて、なかなかおいしそう。とらえようによってはキノコっぽくもある。価格を考えると頑張っているほう。
 
 口をつけると、きっつい酸味を樽パワーでうまくまとめている。それでいてバルベーラらしい酸味の力強さみたいなものが死んでいるわけでもなく、後味は長く酸味が残る。ちょっと単調かもだけど、いい感じだ。
 
 ところが、二杯目以降、ワインがどんどん重苦しくなっていく。これはしんどい。ちょうど料理用赤ワインが不足していたので、残りはそちらに回すことに。