北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0110】Cave Talmard Macon-Uchizy 2007

マコン ウシジィ 2007
 
 コルクを開けると、花畑と蜂蜜と夏蜜柑を足して3で割ったような香りがする。色合いは、ごく普通に白ワインの色で、濃くもなく薄くもなく。味の第一印象は、かなり立派なコクと鉱質風味、それに引き続くかわいらしい葡萄の酸味が感じられ、これらを味わった後になると、匂い成分に柔らかなバニラの感触が加わった。幅とコクと樽っぽさがあっても、それでいて後味は瑞々しいやつが長く残り、香りとの配合も絶妙だ。これは、どんどんいけそうだぞ?!
 
 今日の夕食は非常に軽めで、ハーブ入りのクリームチーズとクラッカー、イタリアンサラダとみそ汁という組み合わせ。この組み合わせには今回のワインはいささかシッカリし過ぎている感じで、食卓の真ん中にワインがどっしり居座って、食べ物がお供をしているような有様だった。このあたり、よくあるイタリアワインと違って、良くも悪くも我が強いなぁと感じた。けれども、この軽い夕食の牽引役としてそのまま活躍。最後には藁のような香りさえ漂わせてくれた。1500円という価格を考えると、これは相当な一品。たいへん満足だった。