北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1031】Villa di Geggiano Chianti Classico 2008

 
ヴィラ・ディ・ジェッジアーノ キアンティクラシコ
 
 このキアンティクラシコ、名前が「ジェッジアーノ荘」という、なんとも怪しげなもの。田舎くさいキアンティクラシコなんだろうか?しかもヴィンテージが結構古め。でも、ときにはこういうバクチもやらなきゃもったいない。
 
 色は、なかなか濃くて不透明な感じの赤ワイン色、でも全く不透明でもなく、見た目はバッチリ。で、匂いもなかなか。スミレっぽい匂いよりもジャムを煮詰めたような香りが優勢で、そこに鉄っぽい匂いが混じっていてパワフル。
 
 口に入れると、柔らかくて果実がジュワっと来るような甘酸っぱさ、そこにタンニンがはっきり来るんだけど、きめが粗い割にはふっくらしていて攻撃的じゃない。キアンティクラシコにありがちな、お汁粉みたいな粒度があるけれども、こいつは甘さが控えめなお陰かなかなかの男前。軽い苦みも、いいアクセントになっているような。勿論、肉にもしっくりフィットしていて料理は進む。幸せな夕餉の共になってくれた。
 
 ※二日目。なんと腐葉土のような匂いが籠もって凄い状態に。味はさらに円やかでジューシーになって、相当頑張っている。有名メーカーの2000円台のキアンティクラシコを向こうに回しても一歩も引かない展開。これはお買い得だった。