北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1759】まるき葡萄酒造株式会社 まるきRouge (N.V.)

 
まるき葡萄酒 まるきルージュ
 
 このワインは、ふとしたことからいただいた日本製のワイン。ノンヴィンテージでスクリューキャップ、ということは日本ワインのあまり良くない側面が全面に出ているのかも、とちょっと心配しつつ抜栓。
 
 まず見た目。普通の赤ワイン色、ちょっと黒っぽいボジョレのような色をしている。透明感もあり、そこそこ粘りもある。で、香りは、すごく明るい感じのストロベリーな香りがパーッとこみあげてくる。黄色系ベリーのジャムってこんな感じだろうか。ほっこりとした雰囲気のフレーバーを伴うところはボジョレーっぽい。そういうのに寄せているんだろうか。
 
 味も、パッと明るいストロベリー系。ワインの味をストロベリーに例えることは多いけれども、こいつは抜きん出て明るくフレッシュな路線、わかりやすい。ボジョレーの明るくチープな果実味を、いっそう明るくわかりやすくしたような。とても飲みやすく、ワインを呑み慣れない人をターゲットにしているようにみえる。タンニンやコクはあまり感じられずスイスイ入る。で、日本ワインの安物にありがちな「和風麹系の風味」は感じられない。うんうん、これは悪くないぞ、正統な美味さを追求したワインではないけれども、これはこれで目的を追求したワインとして理解できるものではある。
 
 後で調べたところ、このワインはマスカットベリーAでつくられているとのこと。それにしては、あの品種にありがちな変な獣くささが感じられず、スムーズで明るいワインに仕上がっていたと思う。こんなにクリアに仕上がるものなのか。
 
 ※二日目。なんとなく前日より色が濃くなったような?それと、少しばかりコクが出た感じが。ただし、初日の異様に明るい旨味はいくらか衰えた。初日のほうが個性的、二日目のほうがワインらしい雰囲気。