北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1902】Chateau L'Enclos Pomerol 2000

 
vinica.me
 
 とりあえず楽天にモノの取り扱いがなかったのでヴィニカからサムネイルは借りてきたけれど、ボトルデザインはこうではなかった。2000年以降のどこかでラベルが変わったのだろう。
 
 まず見た目。不透明でやたら濃い。グラスからは……ピーマン!桐箱!そしてジビエが匂ってくる。ローヌ地方の赤ワイン、特にエルミタージュほどではないけれどもジビエっぽさがある。
 
 飲んでみると、充実した口当たりがすごい。口のなかいっぱいに果実味と、ぶ厚い旨味がくる。安ボルドーにありがちな控えめさとは無縁の、口のなかにまったりと拡がる旨味の分厚さ、いいメルローという感じがある。ここではピーマンの風味すら、構成要素として役だっている感じがある。でもって、その厚みに枠組みというか、立体性が伴っているのも立派。やるじゃないか。
 
 それでいて酸をおろそかにするわけでもなく、ときに、破壊的な果実味がこみあげてくることもある。ただ、飲み進めるにつれて次第に硬いワインになってきた。このワイン、ひょっとしたらまだ少し早かったのではないだろうか。なんにせよ、こういうのを飲むと、ボルドーも捨てがたいと思ってしまう。