北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2378】Domaines Paul Jaboulet Aine Crozes Hermitage Thalabert Rouge 1985

 
ポール・ジャブレ・エネ クローズ エルミタージュ タラベール
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
続いて出てきた赤ワインは、ポール・ジャブレ・エネというローヌの人。なんでもローヌの人としては知っている人は知っているものなんだそうで。とはいえ、ローヌ北部のワインには苦手感がある。なんというか、南部のローヌに比べてきつい香りのことが多いからだ。
 
で、出てきたこのワイン、きらきらしていて鮮度が高そう。もっと暗い色合いかと思いきや、そうではない。で、香りはまるでトマトスープだ。いや、トマトスープ以外にもさまざまなオーガニック臭を伴うのだけど、メインはトマトスープ。こういってはなんだけど、おいしそうだ。
 
口に運ぶと、やっぱりこれがトマトスープだ。このワインログでは、よく新世界産の安物メルローに野菜っぽいという表現をしているけれども、こいつは路線が違う。新世界産の安物メルローは中華野菜炒めなのに対し、これはトマトスープ、そしてブイヨンスープのようなやつで、もっと石油化学製品のような香りを伴う。もっと若く、もっと安いエルミタージュ赤を飲んだ時にありそうな肉っぽい香りは目立たず、徹頭徹尾、野菜と石油化学製品だ。しかし、このトマトスープ風味が複雑で飽きがこない。これはとてもいいワインだ、しかし熟成させないときっとこうはならないんだろうなーとも。でも、シラーで作られているから日持ちは良いはずなので、今度買っておいていい加減に寝かしてみようと思った。