北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2252】Sportoletti "Villa Fidelia" Umbria Rosso 2015

 
ヴィッラ フィデリア ロッソ 2015 スポルトレッティ
 
このワインは、販売元のトスカニーによれば「ウンブリアのサッシカイア」などと評されているという、ウンブリア州でつくられた国際品種ワイン。アルコール度数はすこぶる高く、なんと15%。この時点でサッシカイアとは違った何者かじゃないかと突っ込みたくなるけど、それだけ意気込んで作られたワインなんでしょう。
 
ボルドーグラスに注ぐと、黒々としてわずかに赤茶けたカラースペクトル。透明度はかなり低く、光で透かしてもなかなか通らないほど。香りは、初手では杉の木系入浴剤のような香りにわずかにピーマンがよぎる。少し土臭く、なんかへんな軟膏みたいな香りがする。このワインブログではイタリアワインに「軟膏のような」という表現をよくあてていて、特にキアンティ・クラシコ系に用いるけれども、これは少しにおいの方向性が違っている。
 
口に運ぶと、うっわ大柄なワインだ!とにかく巨大、雄大と言っていいのか? 口のなかいっぱいに果物が、いや果物以前に何かが広がっていく。タンニン由来か? しかしタンニンの口当たりは粗野というでもなく、意外にしっとりしている。そのタンニンに飴みたいな甘いエッセンスがくっついていて、それが口のなかに塗りたくられてゆく。これが結構スケール感があっていい。ふーむ、サッシカイアかどうかはともかく、確かにこのスケール感は捨てがたいし、ただのでかぶつではなく、旨味や甘味や構成もあるっちゃあるようにみえる。
 
※翌日。なんだかメッキがはがれちゃったぞ。まずくはないし、イタリア的な明るさのあるワインなのだけど、あのスケール感とタンニンと飴の融合感は去ってしまった。これは素性が卓越わけではない、ということなのかもしれない。