北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2435】Hahn GSM California 2020

 
ハーン エステイト GSM 2020
  
このワインは、ハーンエステイトというところが作っている、GSMというワイン。GSMはグルナッシュ、シラー、ムードヴェドルの意味で、メインがグルナッシュ。まあ、濃いワインなのでしょう。
 
まず見た目。まあまあ濃いけど、さすがにアマローネなどに比べればまだ薄く、蛍光灯のあかりが透過して暗いガーネット色に光っている。香りは、梅系線香のやつがほのかに匂ってくるぐらいだったけど、手で温めると俄然、強い香りに転じた。先入観かもだけど、ちょっとハムっぽい香りがしないか?
 
口当たりはなめらかで、たっぷりとした果実味と酸味でもてなしてくれる。タンニンはさすがにしっかりしているけど、刺々しいほどではない。コーヒーみもあるけれど、それよりずっとくっきりした果実味、そのはちきれそうな魅力のほうが先立つ。ここにもハムやスモーク的な風味が潜んでいて、たっぷりとした果実味も相まって、まさに「フルボディ」、食べるようなワインだ。ローヌ系ワインの亜種として考えた時、これは親しみやすくていいのでは? 初手から魅力たっぷりで、アメリカのワインはこうであって欲しいという願望どおりの品だった。
 
※翌日はもう少し普通の赤ワイン寄りになった。初日のほうが全体的に風味が際立っていたので初日に多めに飲むを推奨。