レ タンヌ オクシタン カベルネ ソーヴィニヨン [2020]
このワインは、安ワイン好きならきっと知っているであろうポール・マスのつくっているカベルネソーヴィニヨン。そのベーシックな品と今日は対峙してみることになった。
見た目は赤茶色がかった濃い色だけど、とはいえ、先日のブルゴーニュ赤などと比べてそこまで顕著に濃いわけでもない(してみればブルゴーニュ赤も濃くなったものだ!)。ただ、光にかざした時に光る度合いはこちらのほうが鈍い感じがする。そうやってグラスをくるくるさせている間も甘い香りが辺りに充満するのはいいことだ。グラスに鼻を近づけてかぐと、もう少し酸っぱそうな香りがする。
口をつけてみると、酸味と苦みのえらくしっかりした、赤ワインだ。カベルネソーヴィニヨンのなかでも肉厚な印象で、それでいてチリ産などに比べると甘さを押し付けてくるような気配ではない。タンニンもかなりしっかりしていて、単体で飲むのでなく、食べ物と一緒にやってナンボというつくり。
※翌日ははじめから夕食のお供についたけど、こういうワインは食事のお供にすると俄然、調子が良くなる。とても良かった。