アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ ルイジ リゲッティ
このワインは、先日、強化ヴァルポリチェッラを飲んだやつと同じメーカー・同じヴィンテージのアマローネ。アマローネというからには本当は長く待ったほうが良いのだろうけど、きっと無理だし、どうせなら先日の記憶が薄れないうちに飲んでしまおうと言い訳して開栓してしまった。
色を確かめると、アマローネとしては熟成度が低いはずだけど、不透明感の高い、ちょっと赤茶けた方面の色合い。不透明感を伴っていて黒っぽく、液面はべとべとしていて、とても粘っこいワインのように見える。匂いを確かめるためにグラスに鼻を突っ込むと、物凄いアルコール臭&梅干しを漬けた壺に鼻を突っ込んだような凄い匂い。一応、葡萄臭も混じって来るけれども、他の匂いの凄さのために霞んでいる。
口に入れてみると、甘みを幾らか伴った苦い薬のような味が口のなかに広がった。ちょっと風邪薬のPL-顆粒の味にも似ていると感じるし、ビターチョコレートのビターさを連想することも。タンニンは開栓直後から結構こなれている模様。少し粉っぽい飲み心地を伴った苦さの隙間から、ほのかに甘みがやってくるような感じ。匂いに比べれば、アルコールでごり押ししている感じがしない。終わりのほうになると、ほうれん草のような、少し鉄っぽさを帯びているような面白い匂いが混入しはじめ、凝縮したサクランボジャムのような匂い&味がするようになり。二日かけて飲んだらどうなるのかなと楽しみなワインだった。