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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0562】Donnafugata Anthilia 2010 (ハーフボトル)

 
ドンナフガータ アンシリア 2010 【ハーフ】
 
 久しぶりの白ワインはシチリア産で、またもや土着品種(アンソニカ、カタラット)。このハーフボトルのコルクはいわゆる屑コルクなんだけど、屑の密度がやけに緻密でしっかりしているように見える。なんとなく印象に残った。
 
 少し緑色がかったような白ワイン色。匂いは、甘くて揮発性のある花畑のような匂い、ブラインドだったら「リースリング」と答えそうだけど、モスカート・ダスティにありそうな甘ったるそうな匂いもちょっと混じっている。なんだか面白そう。
 
 口に入れると、爽やかな花畑の香りがフワーッと鼻につきぬけて気持ち良い。やっぱり(例えばアルザスあたりの)辛口リースリングを思い出した。酸味は八朔系でそれなりにあるけど五月蠅いほどではなく、たぶんボトル一本開けたら後半には存在感が足りなくなりそうな予感。ほんのり後味に甘みが付け加わって口当たりが優しい。さらに後味に水仙のような爽やかな匂いがキュンとやってくる。
 
 匂いの爽快感はかなりの水準、ワインの体格はすっごく軽く、後味優しく、ワインボトルのエチケットも手伝ってか天女のはごろものような印象が先行してしまう――このエチケットがイメージ増幅器みたいになって猜疑心が湧いてくる。ちょっとずるいんじゃないか。とはいえ、非常に軽いボディの白ワインを、バランス良く享楽的にしてみましたよーという印象を手放せない。「素晴らしいイタリア白ワイン様がいらっしゃった!」という感じ。イタリア白というジャンルでは、こういう趣向は「アリ」。