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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0989】Kante Vino da Tavola Bianco "Extro" (N.V.)

 
エクストロ NV カンテExtro' NV
 
 今日のワインは、イタリア北東部で風変わりなワインをつくっているカンテの品。澱もたっぷり入ったワインで、「よく振ってお飲みください」とのこと。果たして何が出てくるやら。
 
 まず、噂の見た目。なるほど白濁している。そして少しオレンジ色がかっているため、ある種の濁り酒や甘酒のたぐいに似ている。「ビックル」の透明度を少しあげて、もう少しオレンジ色っぽくしたような見た目。
 
 匂いは、はじめはいつぞやのペコリーノに似ているかなと思ったけれども、クロワッサンっぽい匂いが目立つのと、白ワインにしてはローソクや樟脳を思わせるきつい匂いが強い。
 
 口をつけてみると、口当たりや舌触りはまろやかでグリセリン効きまくりのような感じながら、その舌触りに包まれて、ネクターに似たようなやつが来る。酸味は感じられるけれども舌触りの円やかさに包まれていて、苦みもしっかりしているせいか、やっぱりネクターの範疇をはみ出さない。味のエッセンスは、少し甘みが控えめなほかはどれも強いけれど、それらが全部舌触りに包まれて円やかに感じられ、苦みの隣にピーチみたいなフレーバーがあるおかげでやっぱりネクターが連想される。
 
 二杯目になると、木の枝を引き千切った直後、木を切り倒した直後の切り株みたいな、あの手の植物の精気がババーンと感じられるようになり、円やかな飲み心地には誤魔化されない、ヘビーな感覚を伴うようになってきた。飲み心地に流されない、重心の重さみたいなものがある。洋梨の香り、蜜蝋、菖蒲のような匂い、そしてシャルドネ風の酸味が刺すようにやって来た時の喜び!珍品ながら、万華鏡のようなワインだった。
 
 ※二日目は、少しだけ軽くなったような気がするけれど、概ね変わらない。精気抜群で、ハーブっぽい香りが盛り上がったり忙しい。とことん楽しめた。