北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1059】Philippe Leclerc Bourgogne les Bons Batons 2011

 
フィリップ・ルクレール ブルゴーニュ ルージュ レ ボン バトン[2011]
 
 見た目は透明感があってややオレンジ色っぽさを帯びた、黒くて透明なピノ・ノワールの色合い。で、匂いを確かめると、ジャムっぽさと木材っぽさがやって来た。
 
 味は、濃くてピノ・ノワールとしてはビターなほう。コート・ド・ニュイなワインを連想するし、いつぞやのブシャールのピノ・ノワールをもう少し甘くてキュッキュとした舌触りに強化したような感じ。酸味もあるけれども、ビターなニュアンスのほうが勝っているような出来栄えで、タンニンもブルゴーニュ赤にしてはかなり立っている。
 
 そこからしばらく飲み進めると、酸味のきゅーっとした、ジャムっぽさのがっつりとした味わいがこみあげてくる。タンニンを伴っているせいか、黒ブドウの成分を凝縮させたような、なんだかえらくジューシーな感じで、プリミティブな味わいになってきた。
 
 ※二日目の飲みはじめは、もう少し酸味の勝った、ちょっとくたびれた感じではあっても疲れた身体によく効く味わい。ところが、そこからニュニュっとした口当たりと、薔薇の花束のような、なんとも刺激的な香りがじりじりといや増してきて、平格でここまで頑張れるのかと思うほどの品の良さ。期待とは全く違った喜びを伴っていた。