ファルネーゼ シャルドネ [2015]年
※リンク先は年それぞれの最新ヴィンテージのようです
意外と面倒な安イタリアワインの世界で、アブルッツォ州のファルネーゼは頼れる味方。今回は、イタリア土着品種ではなくあえて国際品種のシャルドネをあたってみることにした。
まず見た目。シャルドネとしては白っぽい部類で、樽を使っている気配が感じられない。香りはあまり強くなく、なんとなくすがすがしい香りがするのかな程度。
口に運ぶと、すがすがしい口当たりと酸味がメインのワイン。これは、本家ブルゴーニュのシャルドネでいえば、リッチな「ムルソー」系ではなく、さわやかで酸っぱくて軽々とした「マコン」系といったところ。ただし、このワインは変にメロンメロンしいというか、ちょっと膨らみに欲を張ったところがあって、マコンに比べてオールマイティではあるけれども雑なところがある。集中力が今一歩劣るというか。
ただ、この価格帯のワインで、しかもオールマイティなところのあるワインとしては十分な出来で、これならチリワインのシャルドネにもひけをとらず、なおかつ、端正な部類に入ると思う。自分はやたらリッチな安シャルドネよりも酸っぱい系が好きなので、ファルネーゼのシャルドネは普段呑みとしてはokだと思う。
※二日目のほうが酸味が勝って旨くなったと感じた。要らないものが削げ落ちて「マコン」系により近づいた感じ。人によってはこっちのほうが駄目って言いそうだけど、自分的には二日目のほうが好み。