北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1798】Villa di Vetrice Chianti Rufina Riserva 2009

 
キャンティ ルフィナ ヴィッラ ディ ヴェトリチェ リゼルヴァ 2009 グラーティ

 これは、イタリアはトスカーナ地方の隠れ名醸地・キアンティ・ルフィナ地方では結構おいしいワインをつくっているヴィッラ・ディ・ベトリーチェのもの。しかも2009年のリゼルヴァモノとくれば期待が膨らむというもの。このメーカーのキアンティシリーズは(知名度の高い)キアンティ・クラシコ系に比べて割安なのだけど、近年、じりじりと値上がりしているようにみえる。
 
 グラスに注いでみると、かなり茶色っぽいワインレッド。赤茶色にも近い。でもって、香りはツーンとした梅香はそこそこに、キアンティ系にありがちな軟膏めいた柔らかい香り、おはぎ、そういった香りがぷんぷんとこみあげてくる。
 
 口に入れると、久しく忘れていたキアンティ系(サンジョベーゼ系)の味わいが炸裂!意外にタンニンが残っていて元気は良い。少しバターっぽい風味を帯びた果実味に、キアンティ系らしい、スミレに例えられることもある例の独特風味が加わってすこぶるうまく、国際品種な赤ワインたちとは趣が違う。でもって、ところどころ雨の降ったような匂いがよぎることがあって、なかなか気が利いている。それなりの年齢なのにあまり年を取っているという感じがしなかった。
 
 ※翌日も元気いっぱい。スミレっぽいキアンティっぽさも健在、どこかミルキーでのどごしが良い。キアンティ系、やはり捨てるには惜しい。