北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1857】Grati Chianti 2015

 
グラーティ キアンティ
 
 このワインは、お値段が控えめだけど比較的おいしいキアンティ・ルフィーナを作っているグラーティのベーシック品。ベーシック品なので、適当に飲めるワインでしょう。 
 
 見た目は赤茶色のちょっと薄いワイン。香りは、まさにイタリアっぽい軟膏っぽい香りがぷーんとする。ときどきこのワインブログでは「イタリアっぽい軟膏」という表現を使っているけれども、本当のキアンティにはやっぱり敵うものはない。本当に、軟膏みたいな匂いがする。それとザクロ。
 
 口に運ぶと、ああ、これがサンジョベーゼ本来の風味!といわんばかりの典型的な味がする。膏薬っぽい香りに加えて、コクのある味わい、でもってキアンティ・クラシコではないキアンティらしい、ちょっとあっさりとした、後味のすっきりとした味わい。タンニンは一応あるけれども、その点を除けば後腐れのない、ざくざくと飲めるワイン。全く凄みはないけれども、食事の友としては十分だし、イタリアはトスカーナのワインという風情もある。いいんじゃないでしょうか。
 
 ※二日目。ちょっと森の下草っぽくなって、良い意味で少し時間が経ったワインの雰囲気。膏薬っぽさは健在、食欲が高まる。やはり、デイリーワインとしては十分な出来栄え。評価できる。