北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2206】Grati Chianti 2018

 
グラーティ キアンティ 現行
 
 
このワインは、グラーティというコスパ抜群のキアンティ(とキアンティクラシコ)を作っているトスカーナのメーカーの品。クラシコのつかないキアンティは、食いしん坊のワインというか、食欲を刺激するところがあって時々飲みたくなる。そのなかでは、このメーカーの無印キアンティはセーフティーな感じ。
 
まず見た目。なんとも薄い、朱色~オレンジ・茶色系の赤ワインで、グラスの向こうが透けてみえやすい。香りはたいしたことがないけど、口に含むと、イタリア系、というかキアンティ系でとりわけ顕著なスミレ・軟膏系の香りがふわあっと漂ってくる。果実味のすっきりした、じゃぶじゃぶ飲める口当たり&コーヒーっぽさの強くないワインなのだけど、存外コクがあり、箸にも棒にも掛からない安ワインではない。なんというか、舌の上にこってりとした存在感が(このクラスのワインにしては)あるのだ。重いかって? 重いわけないじゃないですか。
 
こういうワインはだいたい何と一緒にやっても大丈夫だろうと信頼して、イカのフリッターからスタートしてみたけれども問題なし。適当に食事の相手をしてもらうにはいいワインだ。