北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2001】Luigi Righetti "Primo" Rosso Veneto 2016

ルイジ リゲッティ プリモ ロッソ ヴェネト 2016
 
 このワインは、イタリア北東部でお買い得な赤ワインをつくっている、ルイジ・リゲッティの手による謎ワイン。品種をみると、アマローネやヴァルポリチェッラにカベルネソーヴィニヨンをまぜて作った、IGP(旧IGT)規格のワインらしい。飲むのは今回が初めて。
 
 まず見た目は暗めのワインレッド。透明感はあるけれども、赤ワインの、赤と黒をよく表している感じ。青紫色のカラースペクトルよりは赤茶色に近い。香りは、少しチョコの混じったアセロラ。今回、ブルゴーニュ系のグラスを使っているせいかもだけど、ちょっとブルゴーニュの赤ワインっぽくもある。意外にも、初手から森の下草っぽさまであって大地の産物、という感じがあって良い。期待がたかまる。
 
 さあ飲んでみよう! 初手で口に押し寄せてきたのはカベルネ由来とおぼしききつい果実味。きゅーっっとしたやつで、これ自体はあまり得意ではない。で、これもカベルネが絡んでなのか、テナーの利いた、コーヒーのコクのような下味が舌の真ん中付近を占拠する。そのあと、ふたたび後味に梅系のきゅーっと絞られるような酸味がかけぬける。ルイジ・リゲッティのフラグシップであるアマローネの下位互換というより、その元のワインであるヴァルポリチェッラにカベルネの性質を足したワインというったイメージ。つまり、果実味と森の下草がセールスポイントのワインにカベルネによる補強を行ったらこうなる、みたいな狙いなんだろうか。
 
 ※二日目になると、もうちょっと普通の、やや血や鉄を感じさせるところのあるワインとなった。初日のほうが香りが豊かだったと思う。