ルイジ リゲッティ ヴァルポリチェッラ クラシコ（クラッシ
このワインは、イタリアはヴェネト州でお買い得なアマローネをつくっているルイジ・リゲッティが作っているヴァルポリチェッラ・クラシコ……のつもりで買ったのだけどよく見たらヴァルポリチェッラ・リパッソとある。ヴァルポリチェッラのなかでは、クラシコは軽めの赤ワイン、リパッソは重くてアマローネをデチューンしたようなワインなので、思っていたのと違う。購入したお店の広告をみてみると「スペリオーレ」と確かに書いてある。で、ラベルを点検したら、確かに小さく「クラシコ スペリオーレ」の表記がある。
なんにせよこれはリパッソとあるので重めなんでしょうけど、飲んでしまおう。なお、過去ログをみると、このメーカーのリパッソを飲んだことがあるけれども、それは「カンポリエティ」という名前がついていて、瓶のかたちもかなり違う。別物だと思っておこう。
見た目は、かなり黒々とした赤茶色をしている。かなり濃い。香りは、チョコレートとジャムを足して火で炙ったような香りがする。アルコールのきつい感じとバニラエッセンスみたいな感じも伴っている。このあたり、リパッソらしくはある。
口に運んでみると、甘さよりも苦みが先行する感じだ。果実味はじゃぶじゃぶと濃厚で、果実エキスがのどの奥を音を立てて流れていくようだ。飲み慣れても、このじゃぶじゃぶとした感覚と、チョコレート＋ジャム＋炙りの香りは健在で、えらく鼻息の荒いワインだ。このメーカーのアマローネほど快楽的ではないとしても、飲みごたえのあるワインには違いない。翌日は少し酸味が増すと想定したら、どんな姿になっているだろう。それも楽しみだ。
※翌日は、チョコレートとジャムの香しさがだいぶ引っ込んで濃くて重いワインという雰囲気が増してきた。酸味は思っていたほど増していない。初日のほうが美味かった。
