北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2091】Teresa Raiz "Le Marsure" Pinot Grigio 2019

  
テレザ・ライツ レ・マルスーレ ピノ・グリージョ 2018
 
 このワインは、イタリア北東部、フリウリ地方にしては安めのワインをつくっているテレザ・ライツのピノ・グリージョ。フリウリのワインは全体としては値上がりしているけれど、こいつは10年前とほとんど値段が変わらない。イタリア、不景気なのかなー。
 
 まず見た目。かなりオレンジ色がかっていて、ピノ・グリージョというよりフランス産のピノ・グリを連想したくなるような。しかし香りは全く異なっていて、とにかく爽やか! 少しハッカっぽさを伴った、目の覚めるようなヒヤシンス系の香りがする。このあたりは、まさにイタリア産のピノ・グリージョ然としている。
 
 口に含んでみると、ヒヤシンス全開! なんて爽やかですがすがしいのだろう。フランスのピノ・グリと同じく、ワインのボディは結構膨らんでいて、果実味はあっても酸そのものが少し弱いのか、豊満な感じがある。先日飲んだ、より高級なリヴィオ・フェッルーガの品に比べると、複雑な風味や奥行き、威厳が足りないし酸も足りない、価格差とクオリティの差は歴然としている。でも、味も香りも爽やかなら普通のピノ・グリージョはそれでいいのだ(普通じゃないピノ・グリージョの場合はそうもいかないけど)。ぜんぜん合格点。疲れた身体に染み渡る。
 
※翌日も涼しい飲み心地で圧倒的に飲みやすかった。ピノ・グリージョはこうでないと。