北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2155】Kettmeir Pinot Grigio 2019

 
ケットマイヤー ピノ・グリージョ
  
このワインは、イタリア北東部、アルトアディジェ州でワインをつくっているケットマイヤーのもの。ワイン高騰のなかで、このケットマイヤーは値段がほとんど変わっていないので国際評価はあんまり良くないのかもしれない。ここのワインは大昔にシャルドネと対峙したことがあるけれど、今よりずっとワイン経験値が足りない頃だし、品種も違うからなんともかんとも。
 
まず見た目。白っぽい、白ワインとしてとても自然な色合いをしている。香りは爽やかな台所洗剤系の香りが来る。ブラインドテイスティングだったら、辛口安物リースリングや一部のさっぱり系シャルドネと鑑別が難しいかもしれない。リースリングとの鑑別でいえば、リースリングに比べてライムの印象がくっきりしているところかな。リースリングもグリーンっぽい香りがすることはあるけど、こいつは特にライムな爽やかさが目立つ。
 
口に運ぶと、まさにライム絞ってるんじゃないの?というようなグリーンシトラスが炸裂する。これが、疲れた身体に抜群に効く。香りもそうだけど、台所洗剤系という語彙をあてがいたくなる、ちょっとオイリーな雰囲気を伴っている。が、リースリングに比べると軽い。苦みもあるはあるけれど、その苦みすら軽めだ。柑橘系でいうならグレープフルーツの苦みより、夏みかんあたりの苦みをイメージする。ピノ・グリージョは好きな品種だけど、このワインもまた旨い。リヴィオ・フェッルーガのピノ・グリージョなんかに比べれば簡単なつくりだけど、簡単だから旨くないなんてことは微塵もない。上等だ。
 
※翌日は、もっとさっぱりとした、典型的なピノ・グリージョの雰囲気になった。初日のほうがもう少し複雑さがあって、ちょっと上等みがあった。でも典型的なピノ・グリージョがまずいわけがないわけで、二日目も楽しく飲みました。