北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2199】Domaine des Accoles "Chapelle" 2012

 
ドメーヌ・デ・ザコル シャペル
 
このワインは、2021年のはじめにも試したことのある、ザコルという作り手の赤ワイン。品種はグルナッシュが70%にカベルネそのほかを混ぜた感じのワインだったと記憶している。でもって、結構エレガントだったとも。今回は夏の対戦、果たしてどうなるか。
 
まずグラスに注いでみると、やや褐色がかった黒々赤ワインで、ローヌ産のものとして矛盾しない。で、香りはアセロラをジャムにしたらこんな香りなんじゃないかというような、赤系果実をとことん濃縮したみたいな香りがあまーく漂う。そこにほんのりベーコンの香りも伴い、グルナッシュメインのワインらしさはある。けれどほんのり化粧系の香りがして、やや上品な雰囲気。
 
口に運ぶと、やや温度が高い状態であけたせいか、グルナッシュのジャム果実が口のなかで炸裂する。果実爆弾だ!でもってアルコールっぽさも結構強い。冬に飲んだ時は上品だったと感じたけれども、今日はなかなかワイルドだ。それでもワインに重たさを感じないのはフランスワインの良心。思うに、糖度が高くなりすぎないように抑えてあるんじゃないだろうか。濃いけど飲みやすく、ときどき、エレガント。後半になると、ややケモノっぽさが強まった感はあるけど、良品に違いなかった。
 
※翌日は、酸味がやや勝ったけれども十分にうまい。そんなにケモノっぽさが強すぎることもなく、安定したグルナッシュ。